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オレンジ色の花が顔を寄せ合うようにして咲いています。斑点が入った花びらはねじれ返り、異様な雰囲気を漂わせています。たいへん印象強いオニユリ(鬼百合)の花です。ちょっと怖い名前ですが、赤鬼の顔に見立てて名づけられたようです。花言葉は陽気、愉快…なそうですが、うなずけるような気がしました。
まぶしいばかりの真っ白い花が咲きました。赤いシベが白の美しさをいっそう引き立てているように思われます。5、6年前、知人からいただいてきたカサブランカです。春先に植え替えてあげたら、たくさんつぼみをつけてくれました。「ユリの女王」と呼ばれているそうですが、気高く咲き誇る姿には「ほんと、その通り…」と思いました。今日も夕暮せまるころ良い香りが漂ってきてうっとりさせられました。
輝くような小花をたくさんつけて、風に揺れるようになりました。秋の七草にも数えられているオミナエシ(女郎花)の花です。この花を目にすると、まだ夏…というのに秋の足音が聞こえてくるような気がします。この黄色い花が「粟ご飯」を連想させ、これを「女飯(おみなめし)」と言った時代があったそうです。このことに因んで、オミナエシと名づけられたのだそうです。
ピンクの小花が顔を寄せ合うようにして咲いていました。柔らかい和紙で出来ているようで、とても優しい印象を受けます。田んぼの畔などで見かけた花ですが、今ではほとんど目にすることができなくなったミソハギです。花茎に段状に花をつけて群生する様子は、たいへん優雅に映ります。
どこでも普通に見られる花ですが、空のような鮮やかな色に立ち止まってしまいます。どんなに暑い日でも、この花に出合うと爽やかな風が通りぬけたような気分になります。陽が真上になるころにはすぼんでしまいますが、その儚さがいっそう印象を深くさせてくれます。青い花びらと黄色いシベのコントラストの美しさにも注目したい、夏を彩る花・ツユクサです。
たくさんの花が束になって吹き出しています。ピンクでライトアップされた噴水のようにも見えます。次にはどのように変化するのかと期待が高まります。数年前に、親戚のところからやって来たサンゴバナ(珊瑚花)です。英名はフラミンゴプランツなそうで、なるほど…と思いました。
トモエソウ(巴草)という花です。しばらく前、里山の縁で出合い、珍しいので一株を連れて帰りました。今ではこぼれ種から増えて、庭のあちこちで咲くようになりました。花びらが巴形に開く、黄色い大型の花で、遠くからでも目につきます。この間、お茶のお稽古に行ったとき、床に活けてありました。残念ながら、この花も朝に開き夕にはつぼんでしまうということです。
タイマツソウ(松明草)という花です。タイマツ(松明)…と言えば、赤々と燃える炎が思い浮かびます。これは白花なので、そんなイメージは少しもありません。実際に、タイマツソウは赤花が多いようです。晴れて暑い中で見ると、この白花は噴水のように見えてしまいます。
なんて繊細で可憐な花なんでしょう。ピンク色に染まった花びらは、その先が細く裂けているのです。秋の七草に数えられている撫子の花、カワラナデシコです。まだ、秋にはほど遠いのですが、もう風に揺れるようになりました。清楚で麗しい女性のことを「大和撫子」と言ったそうですが、それはこの花のようです。
花菖蒲の季節はお終いになりましたが、ウチのはようやく見ごろを迎えました。色々な花菖蒲がありますが、いちばんのお気に入りはやはり紫の花です。高貴で優雅な色彩で、いっそう日本的な風情を感じるからです。白に紫の線が入ったものや、白の絞りが繊細に流れた紫の花はたいへん粋な印象を受けます。ウチに来たのがだいぶ前で、品種名が分からなくなったのが残念です。
庭のあちこちで、ホタルブクロが咲いています。白い野生種から咲き始め、今ではピンクや紫の花が競演しています。それらの中に、帽子を被ったように二重になった花があります。育ててはいないので、自然に変異したものでしょう。質素で控えめな一重より、ちょっとおしゃれかな…と思わせる花です。
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